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2018年11月18日 (日)

幸せの眼鏡

  【幸せの眼鏡】  ミシェル・ピクマルさん
ある日、島の反対側に住んでいるという青年が、哲学先生を訪ねてやってきた。
その青年は、この世は悲しみと不正に満ちていると考えていた。
為政者といえば汚職だらけだし、友人には裏切られっぱなし。
幸せはつかんだかと思うとすぐ消えさり、悲しみばかりが重くのしかかる…。

こんな世界に生きていていったい何の意味があるのだろう?
そう悩んでいたのだ。

青年からひとしきり話を聞いた哲学先生は、何やらポケットから取りだしてこう言った。
「これがあればだいじょうぶですよ!
さあ、この眼鏡をかけてごらんなさい。
そうすれば(あなたが望みさえすればすべてが変わる)ということがわかるはずです」

青年はなんだか狐につままれたような思いで家に帰った。
それでも、翌日さっそくその眼鏡をかけてみた。
すると、あきれたことに、それはただのガラスをはめた眼鏡にすぎなかったのだ。

青年は腹をたて、哲学先生のところにどなりこんだ。
「ただのガラスじゃないですか!」
「そうですよ」と先生は答えた。

「いいですか、この世がどう見えるかは、ここにはまっているガラスの問題ではなく、あなたしだいなのです。
あなたが変わらなければこの世も変わりません。
たとえば、ワインの入ったグラスひとつとってみても、まだ半分ワインがあると思うか、
もう半分しかないと思うか、それはあなたが決めることでしょう。
雨だといってなげくのか、それとも、これで植物が育つぞと喜ぶのか。
日の光を浴びてうれしいと思うか。
それともまぶしいからといやがるのか…。
結局この世界は、あなたが見るようにしか見えないのです。

その眼鏡をどんな眼鏡にするかはあなたしだい!
灰色の陰鬱(いんうつ)な眼鏡をかけていたいのなら、どうぞご自由に。
でも、それをなげきにここへ来るのは、もうご遠慮願いたいものですな」
 『人生を変える3分間の物語』  PHP研究所

すべて、この世の現象はその人の見方しだい、考え方しだいで決まる。
幸せだと思うなら、幸せだし、不幸だと思えば不幸だ。
幸せという現象があるのではなく、幸せと感じる人がいるだけだ。
病気の最中にあっても、幸せだと思う人はいるし、不幸せを嘆く人もいる。

つまり、その人がかけている眼鏡によってこの世は変わってくる。
バラ色で明るく見えるのか、灰色で薄暗く見えるのか。
眼鏡のガラスの色は自分で決められる。

日々、幸せが見える眼鏡をかけてくらしたい。

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