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2018年10月 7日 (日)

どんな悩みも消し去る「3秒」の方法

 【どんな悩みも消し去る「3秒」の方法】 小林正観
私は、30歳のときに結婚しました。
子どもを授かったのは、33歳のとき。
ようやく授かった子どもに「よろこび」を表す「慶(けい)」のつく名前を用意して、待っていました。
生まれてきた子どもは、「知的障害児」でした。

医師から、「手術をしても、薬を飲んでも、リハビリをしても治りません」と宣言をされたあと、
私の視力から、「色」が奪われました。
その医師を含む部屋中の風景が、モノクロになっていたのです。
白黒だけの世界です。

それから半年間は、視力がモノクロのため、季節感もなくなり、
花の色、緑の色、木の肌の色、人の顔色もまったくわかりません。
窓の外を眺めても、晴れているのか、曇りなのか、雨なのか、見ただけではわからないのです。
当時の私は、苦しみの中にいました。
悩んでいました。
なぜなら、子どもに障害があるという事実を「受け入れることができなかった」からです。

「慶子」が生まれて半年ほどたったある日、
私が目にした新聞記事のひとつに、次のようなことが書いてありました。
「新生児の600人に1人は、障害を持って生まれる。
ということは、将来、自分の子どもが障害児として生まれてくる可能性がある。
そのときのための心構えを持っていたほうがよい」
私は、この短いコラムを読み終えたあと、こう思いました。

「慶子ちゃん、うちに生まれてきてよかったね。600人に1人、障害児として生まれてくるのであれば、
慶子ちゃんは、どこかの家を選んで必ず生まれなければならなかった。
そのときに、小林家の両親を選んだというのは、ものすごくよい選択をしたと思う。
私は障害がある子をいじめたりしないし、私の妻もやさしい人だから、差別をしたりはしない。
慶子ちゃんは、そういう両親を選んで生まれてきたんだね」

そう思った瞬間、失っていた視力の「色」が戻りました。
風景に色が付いたのです。
私自身が「障害」や「障壁」だと思っていた大きな悩みは、「私の認識だけの問題」でした。
「慶子ちゃん、よかったね」と受け入れた瞬間に、その問題は消滅したのです。

生まれてからわずか半年後に、慶子は私に大きなことを教えてくれました。
「悩み・苦しみは、目の前の現象を否定し、受け入れないところから生じている」

私たちが、目の前に起きている現象を受け入れれば、悩みも、苦しみも、存在しません。
私自身が慶子に対して、「この子はこれでいい。この子はこれで十分に幸せではないか」
と受け入れた(感謝した)瞬間、私の悩みはなくなりました。
どんな悩みも消し去る「3秒」の方法があります。その方法とは、

● 1秒目…過去のすべてを受け入れること
● 2秒目…現在のすべてを受け入れること
● 3秒目…未来のすべてを受け入れること

これで終わりです。
自分に起きたことやこれから起きることは、すべて自分が成長するために必要だと思うこと。
目の前の状況を受け入れれば(感謝できれば)、悩みも苦しみもなくなって、
ラクに生きることができるでしょう。
  『ありがとうの神様』  ダイヤモンド社

舩井幸雄氏はこう語る。
『人生の悲喜こもごもさまざまな出来事は、実はすべて必要で必然です。
ですから目先の出来事の一つひとつについて、
安易に正誤や善悪、幸不幸などの二元的な判断を下さないほうがいいようです。
楽しいこと、喜ばしいことはともかくとして、
悲しいことやつらいことを必要、必然とはなかなか思いにくいものです。
しかし、生起した時点ではその意味がよくわからなくても、まず素直に受け入れ、じっくりと考えて、
その後の事態の進展を注意深く観察すれば、それがいかに必要だったか、
ベストだったかが必ずわかるはずです』(未来を変えるクセづけ―舩井幸雄の金言集)より

目の前に起きている現象がすべて、必要であり、必然だと思えたら、
悩みや苦しみから遠ざかることができる。
そして、それが感謝できるレベルにまでなれば、人生はもっとラクに生きられる。

生まれ変わり(輪廻)の考えでいくと、この世に生まれるとき、自分の人生は自分で決めるという。
自分で両親を選び、自分で人生の脚本を書き、自分でそれを演じる。
だから、目の前に起こる困難も、嫌なことも、全部自分が設定したもの。

目の前に起きている現象を、淡々とすべて受け入れる人間でありたい。



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