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2018年6月17日 (日)

幸せは習慣

 【幸せは習慣】 アカデミー学院 学院長 舟田譲二
「幸せというのは習慣だ。だから幸せを身につけなさい」
--エルバート・ハバード、作家・出版者・芸術家(訳 舟田譲二)

「幸せは習慣」というのは最近、とくに強く感じていることです。
その逆もまた真なりで、「不幸も習慣」です。

ちょうど1週間前、東海道新幹線の車内で男が刃物を振り回して近くにいた女性ふたりに怪我を負わせ、止めに入った男性を死亡させるという痛ましい事件が起こりました。
新横浜駅と小田原駅の間を走行中ということで、ちょうど私の住んでいる平塚辺りを通過中に起きていた事件で、速報で知ったときには背筋が凍る思いをしました。

これまで新幹線は事故や事件がほとんどなく、世界に誇れる安全で信頼できる乗り物と一般に思われてきただけに、多くの人がショックを受けました。
ちょうど3年前にも同じ区間を走行中の車内で男がガソリンをかぶって焼身自殺を図り、ひとりの女性が巻き添えになって亡くなりました。
このような事件を見ていると多くの場合、犯人は自分の人生に夢が持てず、厭世的で自殺願望があり、また孤立していて反社会的で、自暴自棄になって他者を巻き込んで復讐行為をする、という構図があります。テロリストの心境もよく似ています。
今回の容疑者も、「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」と供述しているようです。

このような事件を受けて、鉄道会社などは有識者の意見を募って事件の予防・対策手段を講じようとしています。乗車前の抜き打ちでの手荷物検査や車内の定期的な巡回、防犯カメラの設置とその活用法等々ですが、いくらこれらの対策を講じても万全ということは絶対にあり得ません。不幸に感じている人や、社会に対して復讐心を持っている人がいる限りは。
実際、このような境遇に置かれている人たちは社会に数えきれないほど大勢います。
新幹線や飛行機などの乗り物のように、長時間密閉されている空間の中では、今回のような事件がこれからもいつ起きても不思議ではありません。

冒頭でエルバート・ハバードが言っているように、
「幸せというのは習慣だ。だから幸せを身につけなさい」
という、このような教育や社会の見守りやいたわりの目が不可欠です。
今回の事件の容疑者も、家族や友人の証言から、学校の教育で落ちこぼれて自信喪失し、セルフイメージがとても低く、孤立していたことが伺われます。

難しいことではありますが、やはり家族や近所の人、職場の同僚、友人など身近な人がもっとこのような人たちに目を向けて、その人の価値を認め、必要とし、助け合う。身近なところから、そのような社会基盤を作っていかないと、現在のような希薄な人間関係の社会の中では、息をすることすら苦しく感じている人たちの身の置き場がなくなり、彼らを犯行へと追いやるということを繰り返してしまいます。

学校での教育も、ただ単に知識を教えて、それを覚えているかどうか試験し、できない子には落ちこぼれのレッテルを貼るといった、従来のようなやり方ではなく、もっと人間性を養うような教育が求められます。
人が生きていく上で何よりも必要な、「幸せは習慣」「習慣は養うもの」といった基本的なことを幼少の頃からしっかりと教えていきたいものです。


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